2019年6月28日金曜日

労作日記(2019.6.27) 【3年蔵王クラス】

 6月27日(木)2限、蔵王クラスの労作です。

 「収穫した玉ねぎを使って、パスタでもいかがですか」。全ては労作科の先生のこの一言から始まった。「労作とは労働作業のことであり、お楽しみ会などは労作にあらず!なにを軟弱なことを言っているのですか!」労作原理主義者の私の口からそんな言葉が漏れかけたが、ふと思い直した。このクラスは本当に良く働く。サボる人などほとんどいない。ならば半年に一度ぐらいいいか、と。従って私の口から出た言葉は、「いいですねえ!是非やりましょう!」であった。

 さてそうと決まれば話は早い。あとは材料を揃えて取り掛かるだけである。授業を終え、全力で着替えて労作小屋に向かうと、既に生徒たちが準備を始めていた。ほうれん草を収穫し、洗う者、材料をひたすら切るもの、麺を運ぶもの、火の番をするもの。実に見事に役割を分担し、作業していた。玉ねぎは収穫したもの。ほうれん草とシソは他クラスから分けていただいた。感謝である。そこにシラスをまぶし、ニンニクと唐辛子、オリーブオイルと炒めれば、サラダ風ペペロンチーノの完成である。そして別にフランスパンをアルミホイルで焼いていたりするので、実に手際が良かった。普段は奥ゆかしい蔵王クラス。食べるときも、ワッと群がるわけではなかったが、しっかりとお代わりして完食した。

 収穫し、それを食べる喜びは古代からの人間の最も基本的な感情の1つではないか。自然とつながっているという実感を、今日のささやかな「収穫祭」から味わったのである。

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