2020年1月24日金曜日

労作日記(2020.1.24) 【1年若橅クラス】

 1月24日(金)5限、若橅クラスの労作です。

 気のせいでしょうか。金曜日の午後ってなんだか天気が崩れる確率が高いような・・。

 今日もだんだんと雲行きが怪しくなり、授業直前まで天気予報とにらめっこ状態でしたがなんとか外で作業をすることができました。

 今日の作業は「寒肥」。正直、私にとっても「??・・・どうも、はじめまして」な言葉でした。寒い冬を越えて、春に植物が大きく育つために、根元に堆肥を盛ることを指すのだそうです。畑まで行き、堆肥の山からスコップで一輪車に堆肥を積んでいきます。強風に煽られ、帽子が飛ばされます。寒いし、風は強いし、髪はぼさぼさになるし。でも、生徒たちはひるみませんでした。気合を入れて積みすぎた堆肥の重さにふらふらしながらも、ようやく木々のところまで一輪車を押していき、堆肥を盛ります。

 私がカメラを構えていると、自分からフレームに入り込んでくる生徒がたくさんいました。パジャマのような労作着に身を包み、大きな岩に背中を預け、ステッキか何かのようにスコップに手を添えてモデルさながらポーズを決めてくる人、おそろいの帽子、マスク、合羽、長靴で「映えぇぇ!!」と迫ってくる人。楽しそうで何よりです。もちろん、作業もきちんとしました。今年度の労作の授業も残りわずかとなりました。堆肥を盛った木々と同じように私たちも冬の間に栄養を蓄えて、春に2年生として芽吹きたいですね。

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2020年1月18日土曜日

労作日記(2020.1.17) 【1年苗場クラス】

 1月17日(金)6限、苗場クラスの労作です。 

 曇天の影響もあってか、「先生、今日の労作は?」と沢山の生徒が朝から聞いてくる。この問いの裏側にはもちろん『今日は天気が悪いし、寒いから中で労作をしますよね!?』という思惑が隠れている。私はそんな思惑を感じつつも「どうかな!?天気次第かな!?」ととぼけてみた。この時点で私は今日の労作は外で行うと決めていた。大雨だったらさすがに中での労作も検討したのだが、残りわずかとなったクラスでの時間を外で過ごしたいという気持ちがあったのでね。

 午後に向けて空から日が差してきた。朝の決意を後押ししてくれているかのように!生徒には諦めざるを得ない状況が生まれた。本日の労作は畑にある豚糞を労作教室へ移動させて、春からの肥料にするというお仕事。説明をすると予想通りにみなさん後ろ向き発言。「汚い!臭い!」との声が沢山。そんな声を半分聞き流しながら準備を進めて現場へ。仕事が始まってからの彼らにはいつも本当に感心させられる。もちろん口は動く。相変わらず「汚い!臭い!」の声が聞こえてくる。しかし、それ以上に手が動く!足が動く!働く!素晴らしい!ちょっと嫌だなと思うようなことでもみんなでワイワイ楽しくできるという才能はとっても大切だと思うのです。そんなみんなともうすぐ別れなきゃいけないなんて寂しすぎると思いながら、新しいクラスでも楽しい空気感を作り出せる1人1人であって欲しいと願っているよ。使い終わったスコップや一輪車、長靴をキレイに洗い上げて、本日の労作は終了となりましたとさ。

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2020年1月10日金曜日

労作日記(2020.1.9) 【3年蔵王クラス】

 1月9日(木)2限、蔵王クラスの労作です。

 本日、蔵王クラスの最後から二番目の労作を行った。最近雨続きであったが今日は奇跡的に晴れていた。

「蔵王クラスの労作はほとんど晴れる」

 いつしか皆が口にするようになった言葉だ。蔵王の労作はほとんど雨が降らない。前後に降っていたとしてもその時間だけは晴れる。不思議だ。そして最初のころは「また外ですか」という声も聞かれたが最近ではほとんど聞かなくなった。そして、蔵王クラスの人々は本当によく働いてくれる。労作に愛されたクラス、それが蔵王だ。

 本日は、薪などに使うため、あるいは道を確保するためにニセアカシアの木を切るという作業だった。この木はトゲが多く生えており、掴む場所を間違えると軍手を貫通して肌に刺さる、デンジャラスな存在だ。皆は時折トゲに刺されながら、悲鳴を上げながら、あるいは歓声を上げながら木を切っていく。ある種のストレス発散にもなるらしい。そして現代は痛みをなるべく回避し、安全さを目指す社会だが、痛みから学べることも多くあることを考えさせられる。痛みから危険を肌で知り、それを避ける方法を学ぶ。自分の痛みから他者の痛みを想像して知る。傷つくことをせずに育つと、どんな大人になるのだろう。少なくとも、今目の前で痛みを笑いにかえ、あるいは友達を思いやる彼らは、きっと逞しく生きていくのだろう。

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