12月4日(木)4限、3年生蔵王クラスの労作です。
振り返ると今年度の労作は草を抜いてばかりだった。春も、夏も、秋も。ただただ草を抜く。変わったのは場所のみ。必要な仕事と分かってはいるものの、やはりずっと同じ仕事ばかりだと気持ちも上がらない。大きな草、小さな草。こんもり茂った草、ちょぼちょぼ生えた草。
今日の労作は、「今シーズン一番の寒さ」だの、「冬の嵐」だの、「積雪」だの、色々な不安があったが外で行う必要があった。3学年みんなで植えた大根の収穫の時だったのだ。労作の始まる④限、気温は低かったが空には青い隙間も見えた。ちょっと陽の光なんかも射して心も穏やかな感じだった。
草の代わりに大根を抜くという、ただそれだけのことなのに生徒たちの顔は輝いていた。久しぶりに(本当にひさしぶりに)労作って楽しいなぁと思った。中には大根と呼ぶには申し訳ない「中根」や「小根」も多かったが、それでも収穫は楽しかった。一輪車3台に大根を山積みし、労作教室に移動した後は新聞紙で包んだ。後でほしい人たちに分けられるように。大根を抜き、新聞紙で包む――こんな単純な作業に生徒たちがこれほど顔を輝かせるとは!
3年生卒業までの労作もあと数えるほど。残りの数回もみんなが笑顔になれる労作だといい。

