2014年4月21日月曜日

労作日記(2014.4.21)

 こんにちは。労作科の青木です。
 2014年度も労作日記を継続していきますので、皆さん是非ご覧になって下さい。本年度からは各クラスの様子を担当の先生方から協力いただいて、ここで紹介をしていきたいと思うので楽しみにしていて下さい。
 
 労作とは、「他者のために自分が出来ることを考えて、自分から行動を起こす。」ということを実践していく、敬和学園特有の教育です。この授業を充実させるために、先生方も様々な創意工夫をしています。春先には全教員が協力をして、労作教室のリフォームを行い、新年度の準備を進めました。
 
 春は出会いの季節。敬和学園でも47回生を迎え入れ、新しい1年をスタートさせています。これからどんな風に労作に取り組んでくれるのか今から楽しみです!
 
 
 
 
労作授業 始める前のミーティング【1年生妙高クラス】
 
 
 
 
労作授業 雑草取り作業 【2年生穂高クラス】

2014年4月4日金曜日

労作日記(2013年度 まとめ)

 いつも労作日記をご覧下さり、ありがとうございます。
 私事ではありますが、労作科の教師として敬和学園高校で働かせていただき、まもなく1年が終わろうとしています。今日はこの1年間で感じたことなどを少し書きたいと思います。相変わらず自己満足の内容になってしまいますが、お付き合い頂ければ幸いです。
 私自身労作の授業を知ったのは、ここ敬和に入学した時でした。畑仕事や土木作業、木の伐採……。3年間の労作で様々な作業をし、私は自分が変わったのを実感しています。見た目とかではなく、「心」が変わりました(でも実際、ランチが美味しくて見た目も変わりました)。苦手だった虫を「命あるもの」として受け入れることが出来るようになりました。人のために働くことの喜びを知り、家の手伝いを楽しむようになりました。そして、働けることに感謝できるようになりました。不思議なことに、労作着が汚れることが嬉しく、むしろ汚れた労作着に誇りを持つほどでした。
 労作のおかげで3年間を有意義に過ごすことが出来た私は、ぜひ生徒にも「労作着をたくさん汚してほしい」とか、「労作の授業からたくさんのことを学んでほしい」などと、様々な願いを持って1年過ごさせて頂きました。しかし、こちらの力不足で強引に作業をさせてしまったり、「労作なんて面倒」と思わせてしまったりすることもあったかもしれません。虫はいるし、新潟は暑くて寒いし、ニセアカシアで手を引っ掻いて痛いし、同じ作業を何度も繰り返すこともあるし、作業によってはやる気が出なかったものもあったかもしれません。それでも、多くの生徒とこの1年間様々な作業をする中で「成長したなぁ」と思わせてくれる場面にたくさん出会うことが出来ました。毎回誰よりも早く授業に来る人。力仕事で力を発揮する人。「よく見ているなぁ」と思わせるほど細かいところまで気がつく人。一人になって黙々と作業をする人。遊び感覚で楽しそうに作業をする人……。もしかしたら、労作はそれぞれの個性が一番光る授業の一つなのかもしれません。
 生徒から助けられる場面もたくさんありました。道具の準備をする時、「これ持って行けばいいの?一人じゃ大変だから手伝うよ!」と手伝ってくれたり、「この作業意味あるの?もっとこうした方がいいんじゃない?」とアドバイスをくれたりと、どんどん声をかけてくれ、積極的に参加してくれました。生徒の協力無くして授業は成り立ちませんので、本当に日々感謝でした。
 全学年の授業に携わらせて頂きましたが、労作日記でもお伝えしましたように、各学年、各クラスの性格が違うのもまた面白かったです。年を重ねるごとに労作の授業に前向きで、効率よく手早く作業が進みました。3年生はこれから社会に出て行く中で、きっと「労作の授業を経験していてよかった」と思う日が来るでしょう。2年生は最高学年として、敬和をよりよくしたいという想いが生まれてくるのではないでしょうか。1年生は、きっと今年度行った作業をもっともっと楽しむことができるようになります。知ること、出来るようになることに出会った時、そこに小さな(大きな)喜びを感じられます。私自身もこの1年間の労作のおかげで、玉ねぎの植え方、ニセアカシアの見分け方、薪ストーブの点け方を知ったり、トラクターの運転が出来るようになったりしました。嬉しいです。大人になっても学ぶことはまだまだたくさんあります。
 労作は「生きる力」を与えてくれる、ということを改めて強く実感しました。生徒一人一人が、各クラスが、各学年が、これからどんなカラーを出してくれるのか、とても楽しみにしています。来年度も、更にいろんなことに挑戦して頂きたいと思っています。どんどん意見を出して、敬和学園高校の労作教育を盛り上げていきましょう。1年間ありがとうございました!そしてこれからも労作科をよろしくお願い致します!