2014年3月10日月曜日

労作日記(2014.3.6)

◆2年 穂高クラス
 穂高クラスも、今年度最後の労作でした。授業の前半は、1年間使用した教室のイスの汚れを雑巾で拭き取りました。イスの脚には結構びっしりとホコリがこびり付くのですが、水で濡らした冷たい雑巾にも負けず、キレイに取り除かれました。片付けも冷たい水に果敢に立ち向かい、しっかり手洗いしてくれました。次に使う人のことを考えて、の労作。大事なことです。後半は、来年に向けての話し合いがなされたようです。いよいよ3年生、最高学年として学校を引っ張っていってくださいね!ありがとうございました!




2014年3月7日金曜日

労作日記(2014.3.4 妙高クラス番外編)

1年 妙高クラス(番外編)

 先日お伝えしました、妙高クラスの労作の時間に行った座学の様子をお伝えします。担任のW先生のお話です。今年度最後の労作の時間で、生徒たちに伝えたかったことを一つ一つ大切にお話して下さいました。

 先生が子供の頃、周りの人たちは普通に折りたたみのナイフを持参していました。これは当時の子供たちにとってはとても身近なことで、誰かに攻撃しようとしていたのではなく、それでチャンバラの道具を作ったり、鉛筆削りのために使用したりしていたそうです。本来のナイフの使い方を知っていたからこそ、危険な使い方はしませんでした。他にも、竹を鉈(なた)で割って火であぶり、丁度よくしならせて弓を作るなど、自然のものの中から遊び道具を作って遊んでいたそうです。
  ただ、たくさんの工具を使って自然の中で遊ぶということは、ケガがつきものです。その傷も、自然の力を借りて治していたそうです。「木の枝の皮を剥ぎ取り、それを傷口につけると化膿せずにきれいに治る」と、周りの大人たちから教えられたそうです。現在では化学薬品に頼っていますが、昔はこのように原始的な遊び、原始的な治療法が生活の一部だったのです。
  ここ最近は、テレビゲームや携帯端末などが遊びの中心となってしまい、それは悲しいことであるとおっしゃっていました。確かに、最近では小さな画面の中が遊びの世界となり、思い切り身体を動かす、ということが減っています。またその世界にはまり過ぎて、インターネット上でしかコミュニケーションが取れなくなってしまった若者のケースも少なくありません。何だか寂しいです。これが果たして生きることにつながるのでしょうか。
  しかしW先生は、そんな世の中でも「敬和の労作の授業を通して、『人間として生きることの喜びとは何か』ということを素直に考えることができた」とのことでした。また生徒たちにも、これから先考えてほしいことの一つなのだそうです。
  「『労作』の本来の意味である『働くこと』とは、自分のためなのか、お金のためなのか。そうではなく、ぜひ『他人のために働く』ということを意識してほしい。それが本当の労作なのだから。一生懸命やれば、必ず何かの力になる。掃除だって、誰もやらなければ教室はゴミだらけになってしまう。誰かがやらないときれいになることはないのだから、ぜひこれからの労作も積極的に取り組んでほしい。」
 私のつたない言葉で伝わりきれないところが多々あるかと思いますが、生きていくということ、敬和で学ぶということ、その上で大切にしていきたいことを教わりました。心に響く、温かいメッセージでした。


 この座学の後、生徒たちに感想と振り返りを紙に書いてもらいました。思い思いの言葉で、1年間頑張ったことや、もっとやりたかったこと、今後頑張りたいこと、そしてW先生への感謝の気持ちを表してくれました。元気な妙高クラスの生徒たちは、身体を動かすことも、発送などの作業も、本当に積極的に取り組んでくれました。W先生の願いが妙高クラス一人一人に届き、妙高クラスと共に育った花のようにたくましく、健やかに成長し続けてくれますようにと、私も祈っています。妙高クラスの皆さん、W先生、1年間ありがとうございました!

2014年3月5日水曜日

労作日記(2014.3.4)

1年 妙高クラス 
 今日は1年生最後の労作ということで、担任のW先生と私から、生徒たちに向けて「座学」という形でメッセージを伝える時間が設けられました。まずは私から、『労作教育とは』というテーマでお話させて頂きました。なぜ敬和は労作をするのか、そもそも労作とは何か、あと2年ある敬和での労作をどう取り組んでほしいのか、などといった内容です。W先生からは、昔と現在での遊びの違いや、労作を通して生きる喜びを感じてもらいたいという願い、自分から他人のために働くことの意味などを教えてもらい、みんなで考えました。生徒たちは真剣に話を聴いてくれて、こちらの質問にもいろんな意見を述べてくれました。ありがとう。
 またW先生は、入学時からクラスで育てていた小さな花を生徒たちに見せていました。芽が出てから約11ヶ月、今ではつぼみをつけて、まもなく1つの花が咲きそうでした。生徒たちはこの花と共に育ち、敬和での歩みを進めています。ぜひとも2年生になってもますます力強く、優しい心を持って、これからの労作も積極的に取り組んでもらいたいと思います。
 長くなってしまいましたが、まだまだ内容の全てを伝えきれませんでしたので、また改めて番外編としてお伝えしたいと思います。
 

 
 
 
2年 鳥海クラス 
 前回に引き続き、友愛館掃除を行いました。全く同じ内容だったので、各自必要な道具を取り出して取り掛かりました。動きが早く、パパッと作業を進めることができました。机運びやモップ掛け、雑巾掛け……と、流れが非常にスムーズで言うこと無し!力持ちの生徒が多い鳥海クラスですので、特に何かを運ぶという作業がとても早いです。また、食べこぼしの跡を拭き取るなど、細かいところにも目を向けていました。生徒たちもこの労作日記を読んでくれているらしく、写真撮影を手伝ってくれるなど協力もしてくれました!ありがたい限りです。
 
 
 
 
2年 浅間クラス 
 今日は非常に天気が良く、暖かい日でした。浅間クラスは、そんな労作日和の中、グラウンド脇の枝切りをしました。バックネットに絡んだものや無造作に生えるニセアカシアなど、ツルや枝たちがグラウンドの邪魔をしないようカット。なかなかこの作業が好きらしく、長い時間集中していました。「これがニセアカシア?」「こっちは切っても大丈夫?」などと質問してくれたり、自分で切った枝を持ってポーズをとってくれたり、積極的で明るいクラスだなぁ、と改めて感じました。徐々にではありますが、すっきりした印象になってきました。次で2年生最後の労作です。楽しんでいきましょう!
 

2014年3月4日火曜日

労作日記(2014.3.3)

 早いもので、今年度最後の月、3月になりました。先月末には、第44回卒業礼拝が行われ、笑顔あり、涙ありの心温まる時を過ごしました。44回生の皆さん、ご卒業おめでとう!これからも労作の心を忘れず、何事にも積極的に取り組んで下さいね。
 
 
1年 磐梯クラス 
 ということで、磐梯クラスは卒業礼拝1部、2部が行われたチャペルの掃除をしました。たくさんの人で賑わったチャペルの床には、砂やホコリなどが溜まっていました。先にモップ掛けをしてから、雑巾で水拭きしたのですが、モップの後でもホコリがびっしり取れて、何だかすっきりした気分に。生徒たちも競争したり、「ホコリってこんなに出るんだー!」と驚いたり、今回も楽しそうに労作をしてくれました。いよいよ1年生最後の労作です。担任の先生もおっしゃっていましたが、労作の授業で得たものを今後の生活に生かせるよう、これからもしっかり取り組みましょう!
 
 
 
 
1年 苗場クラス 
 同じく、卒業礼拝3部で使用した友愛館(ランチホール)の掃除を行いました。苗場クラスは前にも一度掃除をしたことがありましたが、今回も雑巾掛けレース込みで楽しく労作できました。友愛館に集まった人から机とイスを端に寄せ、空いたスペースをモップ掛けし、気合いを入れて雑巾レーススタート!労作王(苗場には労作の王がいるそうです。)始め、みんな負けじと必死にダッシュしている姿は何とも微笑ましく、この1年で労作の心が根付いてきたのだなぁ、と思いました。今回もとてもいい働きをしてくれましたよ。次の労作が最後です。よろしくお願いします!