2024年6月27日木曜日

労作日記(2024.6.27) 【3年蔵王クラス】

6月27日(木) 蔵王クラスの労作です。

 

 昨日の荒れた天気から一転、天気に恵まれた、というよりもはや暑い、蔵王クラスの労作でした。テントの撤収作業、収穫した玉ねぎの選別と皮むき、オープンスクール用さつまいも畑の草取り、とグループに分かれて、それぞれ任された作業に取り組みました。処理を終えた玉ねぎは調理室へ運ばれ、いつかのランチとして私たちの糧となります。しっかり手は洗いましたが私の指先にはちょっとだけ玉ねぎのかほりが残っています。なんだか、コンソメスープの匂いに似ていて、ついつい嗅いでしまいます。目撃した方、こういう事情があるんです、変な人だと思ってもらっても構いませんが私の指先には無農薬、55回生が心を込めて育てた敬和自慢の玉ねぎが居座っているんです。「せんせー、俺オニオンフライがいいなぁ」と呟いた生徒がいました。ランチに出していただくのは大変だろうけど、採用してもらえるといいですね。

 

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2024年6月26日水曜日

労作日記(2024.6.25) 【3年大雪クラス】

6月25日(火)、3年生大雪クラスの労作です。

 だいぶ遅い梅雨入りとなった新潟。気温も湿度も高い中での労作となりました。手塩にかけて育てた玉ねぎの収穫は先週他クラスの労作で終了していたため、今週はこれから収穫となるナス、トマト、ピーマン、バジルの畝周辺の草取りです。

 また草取りかよ!という声も聞こえなくなり、「今日も草取りですよね?」という確認が増えたことに「学習の習慣化とは何か」ということの一端が見えたように思います。

 物事の習慣化は「考える」というひと手間を省いているとも言えます。朝起きて顔を洗う、歯を磨く、トイレで用を足す・・・いつからか誰もその意味や価値を深く考えたりなどしなくなります。そして幼いころに学び習慣化したことがらは、永続的な効果を持つようです。「考えないこと=悪いこと」と捉えられがちですが、考え学んだ結果が習慣なのであり、良しあしはあれど人が生きる術として先祖代々身につけてきたものでもあります。

 畑の状況はというと、各種雑草もここ数日の晴天とほどよい降雨の影響で、力強く根を張り始めており除草するのも一苦労です。畝の土をモリっとつけて根こそぎぬいてみると、抜け跡に大量のダンゴムシが発生していることに気づきました。「なんでこんなに多いんだ?」と生徒も気づいた様子でした。湿度も高く、食料となるものも多く彼らにとっては最高の環境かもしれません。植栽物を食い散らかしてしまうこともありますが、同時にカエルなどほかの生き物の餌にもなっています。本校のすべての畑は農薬を使わず栽培をするため土中に虫やその他の生き物が多く生息しています。自然の中の食物連鎖に任せている状態ですが、植栽物が虫によって食い荒らされるということも、幸いほとんど発生していません。

 自然の中に長年かけて組み込まれ、習慣化・自動化されているこの仕組みの偉大さを感じられます。そこにいる虫たちが、「我々は食物連鎖の下層に位置して、これからカエルに食われる。カエルも烏に食われる」などと考えてはいないでしょう。それでもそこで一つの役割を果たしています。深く考え学ぶことが重要であり当然ですが、その末に「そうなっている・そういうもんだ」という捉え方に至ることで、少し人生や物事に力を抜いて向き合えるのかもしれません。

 ちょっと疲れてきたら、ふと思い出す、かつて出会ったこんな詩を思い出す、今日の労作でした。

 

“なにもさうかたをつけたがらなくてもいいではないか

なにか得態の知れないものがあり

なんといふことなしにひとりでにさうなってしまふといふのでいいではないか

咲いたら花だつた 吹いたら風だつた

それでいいではないか”

 

(高橋元吉詩集『草裡I』より)

 

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2024年6月25日火曜日

労作日記(2024.6.21) 【3年霧島クラス】

 6月21日(金)3限、3年生霧島クラスの労作です。

 

 梅雨入り間近のジメジメした空気の今日、霧島クラスはタマネギの収穫と学年畑の整備を行いました。

 昨年秋にクラスごとに植えたタマネギの苗ですが、実は霧島の区画の苗は今年度初めにほぼ全滅という事態になってしまいました。理由として考えられるのは、植えた時期が他のクラスに比べて遅くなってしまったこと。収穫を楽しみにしていた生徒たちにとっては非常に悲しい出来事でした。しかし、学年の先生方の計らいで、「残っているタマネギ畑を学年全体で育て、霧島が使っていた区画で、夏野菜を育ててみよう」という話になりました。  

 今日はそのお陰で、タマネギ、ピーマン、ナス、ミニトマトを収穫できました。採れたてのミニトマトは何人かの生徒の口の中にすぐに入りました。どの生徒も「美味しい~!」「え!うま!」と、その瑞々しい夏の味に思わず笑顔が弾けました。

 クラスの畑のタマネギ全滅、そして今日の夏野菜収穫は、農作物を育てることの難しさと命の恵を頂く感動を改めて教わる機会となりました。あと1か月ほどで夏休み。それまでの間、この収穫の楽しみを味わいたいと思います。

 

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2024年6月19日水曜日

労作日記(2024.6.18) 【2年穂高クラス】

6月18日(火)3限、2年生穂高クラスの労作です。

 

 この時期、サツマイモ畑は草で覆われているのが常だ。ところが先週の労作の時にも思ったことだが、穂高の畑の畝には草が殆どなく綺麗なのだ。今日の労作も「本当に草取りするの?」という声があがるほど草は少なかった。普通であれば「クラスの〇〇さんが水やりの度に草取りもしてくれている。〇〇さんに感謝しよう!」などと美しい話を紹介できるのだが……今回はそんな美しい話ではない。

 穂高クラスの生徒たちは恐らく殆ど水やりをしてくれていないのだ。だから芋も草もどちらも育っていない。それを証明するようにスプリンクラーが何とか届く畑の手前半分は心なしか芋も草も育っている。

 草取り労作をするにもあまりにも草が少ないので、授業の後半は隣の月山クラスの畑(芋も草も穂高より立派に育っている)の草取り労作をすることになった。トホホである。草が生えている他所の畑を初めて羨ましいと思った担任であった。

 

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2024年6月14日金曜日

労作日記(2024.6.14) 【2年鳥海クラス】

6月14日(金)2限、2年生鳥海クラスの労作です。

 2週間ぶりの労作。きっと芋畑は緑の絨毯に覆われているだろうと予想しながら草取りに向かいました。あれれ、思っていたよりも雑草は増えておらず、ほっとしながら作業を行いました。クラスの生徒と他愛もない雑談ができる唯一の時間です。HP用の写真撮影を生徒に任せると、皆に声をかけ写真を取りあいっこしていました。フェス後の労作で感じたのは、前回よりもクラスの仲がぐっと縮まったなあということです。これからどんなクラスになっていくのかワクワクしております。

 水やりをしようと思っていたところで、スプリンクラーが回り始めました。勢いよく出る水。「キャーッ」と言いながら水を浴び、畑の水やりを行いました。嫌がるというよりも、むしろめちゃくちゃ嬉しそう。もはや率先して水を浴びに行っている生徒たち。そして水がかかったときの満面の笑み。ああ、なんて可愛いんでしょう。「そうそう、こういう日常が幸せなのよねえと」何気ない一コマに癒やされた担任でした。

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